記憶と忘却と塾

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記憶と忘却と復習

人は忘れる生き物です。これは見る物、聞く物全て漏らさず脳に詰め込んでいけば、脳はすぐに満杯になってしまうでしょうし、必要な事柄・あまり重要でない事柄を忘却という作用で頭の中をうまく整理しているのかもしれませんね。

ドイツに記憶の忘却についての研究を行ったヘルマン・エビングハウスという心理学者がいました。

彼は無意味な音節を記憶し、最初に覚えるのにかかった時間や回数を100とし次回それを覚え直するための時間や回数についていくら少なくできたかを節約率として、ある曲線を導きました。(詳しくはウイキペディア「忘却曲線」

節約率と忘却と少し意味合いは異なってきますが、結果は次のようなものです。

20分後には42%を忘却し、58%を保持。
1時間後には56%を忘却し、44%を保持。
1日後には74%を忘却し、26%を保持。
1週間後(7日間後)には77%を忘却し、23%を保持。
1ヶ月後(30日間後)には79%を忘却し、21%を保持。

このように人は何もしなければ、1日たてば74%もの事柄を忘れ去ってしまう生き物なのです。これじゃあいくら勉強しても記憶タンクの底に穴が開いているようなもので、覚える気も無くしてしまいそうですね。(^^;)

でも、これがちょっとだけの工夫と努力で劇的に自分の頭に定着させることができるんです。

それが復習です。学校や塾の授業である程度理解できていれば、復習に取られる時間はごくわずかで済みます。そしてこのごくわずかな時間が記憶の定着に大きな影響を及ぼします。

たとえば、英語の単語や熟語もなかなか覚えられないものですが、3日サイクルくらいで前日、前々日くらいに覚えたものを復習しながら前に進んでいくと定着率はかなり上がっていきます。また覚えづらい数学の三角関数や展開の公式なども適当な時間をおいて繰り返し確認していくことで頭の中に残すことができます。

これを逆に言えば週に1回や2回塾に通って英語や数学の勉強をしても、次回の授業の時にはほぼ忘れてしまってる状態になります。ですから、英語や数学については塾で学ぶだけでなく毎日少しづつ復習を繰り返し、点を線にするような学習方法をとらなければ塾に通っていてもあまり効果は期待できません。

人は1日たつと4分の3を忘れてしまう、それならばどうすればいいか・・・このことを意識して勉強を進めていくと学習効果は全然違ってきます。

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