問題集の解き進め方と個別指導塾
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問題集の解き進め方
子供たちはみんなどのように問題集を解き進めているでしょうか?私の個別指導塾では、英語でも数学でもその他の教科でも、できるだけ問題集をノートに解いてもらっています。そして、できなかった問題をノートに赤ペンで修正、解き直ししてもらい、さらに問題集にできなかった問題とできた問題を○や×でチェックし、できなかった問題をもう一度解きなおすように指導しています。確かにこの方法は理に適っており、先にお話ししたエビングハウスの実験からしても正しく運用できれば非常に効果的で効率的な手法です。
で、正しく運用できれば・・・とお話ししたのは実は塾でも間違えた問題はチェックするように指導し、そのチェックはほとんどの生徒ができているのですが、それをもう一度解きなおしてみるという作業ができている子が少ないということです。
「理解できた」と「自力でできる」のところで述べたように、ある問題を解いていて、間違えたり理解できなくて。塾講師に教えてもらったり、あるいは答えを見て理解できると、もう自力でできるものと思い込んでしまったり、先を急ぎ振り返るゆとりが無いこともあり、もう一度解きなおしている子供は多くはありません。
こうなると、自分が解ける問題を解き進めただけ・・・とまではいいませんが、できない問題は印をつけて放っておいただけになり、なんのために苦労して問題を解いたのかその意味が無くなってきます。
ではどうすれば効果的な勉強ができるのか?英語でも数学でも、その他の教科でも同じなのですが、最初にできるだけ頑張って、できるできないのチェックを問題集に入れながら一冊をやり切ってしまうこと。そしてもう一度問題集の最初から、できないとチェックされた問題を解き直し、できた問題はチェックを斜線で消し、できなかった問題はそのままにしておきます。これを3~4回繰り返せばその問題集でできない問題はほとんど無くなり学力も大幅にアップすることになります。
3回も4回も繰り返す時間は無いって考えられるかもしれませんが、一番しんどいのは1回目をやりきるまでで、2回目3回目になればできなかった問題もかなり少なくなって回数を追うほど楽な作業になってくるはずです。
ともかく問題集を解き進める極意は、自分の力に合った問題集をチェックを入れながら一冊やりきること。そしてできなかった問題を繰り返し解き少なくしていくこと。これが大切です。
繰り返しになりますが、一回だけ解いただけでは自分のできる問題を解いただけです。2回目3回目で自分が今までできなかった問題を理解し自分のものにすることになり、本当の力が付いていくことになります。
言葉を換えれば一回目は自分のできない問題を探すための作業であり、2回目以降が力をつけるための勉強、そしてできない問題に印が入った問題集は自分にとってブラッシュアップされたベストの問題集と言っていいのかもしれませんね