国語力を養うには

国語力を養うには

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国語力を養うには

塾や家庭教師をやっていて、一番効果が見えにくい教科ってって何でしょうか?私は国語だと思っています。もちろん国語の中でも古文や漢文そして国文法などは勉強をすれば十分に伸びていきますし、その他の英語・数学・理科・社会などの教科も勉強すればするほど効果は表れますが、国語の読解力だけはなかなか一朝一夕にはいかないものです。

しかし、言うまでもなく国語の力は全ての教科のベースになります。英語でも数学でもそして理科でも社会でも教科書から文字によって、そして先生の話す言葉によって子供達は学んで行きます。

その時、子供達が、教科書や先生の話す意味がわからなかったり、言葉の意味を取り違えてしまったらどうでしょう?子供達はわけのわからない教科書に戸惑い、呪文のような言葉を話す先生の授業を嫌い、そして混乱し勉強に対する意欲さえ失ってくることになります。このように国語力は、多かれ少なかれその他の英語・数学・理科・社会など全ての教科に影響してくることになります。

国語力は、表現力、読解力、そして語彙力を合わせたものだと言われています。そしてこの表現力、読解力についても漢字や言葉の意味を広く理解する力、すなわち語彙力をベースにしたものであることは言うまでもありません。

それでは、この語彙力はどのようにすれば付いてくるのでしょうか?子供達は小学校からの国語の授業を一生懸命聞いて漢字の読み書きの練習をします。語彙力はこれがベースになることは言うまでもありません。しかし、これだけでは不十分です。

生きた文字を理解し表現力を培っていくためには、小さい頃からの読書習慣が大きく影響して来ます。本が好きになり、物語や小説をはじめとするいろいろな書物に触れ、その内容を理解していく。そのこと自体が漢字や言葉の意味を咀嚼して自分のものにする行為にほかなりません。

それともう一つ大切なことが・・・それはわからない言葉や事柄にぶつかった時に、その場で辞書や辞典を調べて理解するという習慣付けです。小学校の6年間だけでも、この習慣が備わったお子さんとわからない言葉や意味をそのまま放置しておくお子さんとでは国語力に大きな差が出て来ます。

そのためには、ある程度語彙力が確立される高校生くらいまでは、お子さんの力に合った調べやすい辞書をその時々で買ってあげ、子供達はわからない言葉を辞書で調べてそれを知る喜びを学び、親御さんたちはその探究心をほめてあげることが大切だと考えます。

先日、私の勤める塾で、受験直前にもかかわらず毎日ノート5ページもの漢字演習を宿題に出す中学校の国語の先生がいました。でも、これは全くナンセンス。受験時期に意味がわからないまま漢字だけを覚えさせる。読解力も表現力もなおざりにして何の意味が有るのだろうと考えますし、これだけのエネルギーを費やすなら、英語の単語の一つでも覚えた方がずっと受験生のためになります。

極論ですが、受験だけのことを考えると、私は漢字は書けなくても読めて意味が取れればいいと思っています。なぜなら、入学試験で漢字を書けという問題はせいぜい5点、そのうち2問か3問は覚えていると考えると、残りの2〜3点のために漢字演習に時間を費やすことは、全く非効率な受験勉強だと言わざるを得ません。

繰り返しになりますが、国語力を高めるベースは、漢字や言葉の意味を広く理解する力を小さい頃から培っていくこと。そして、そのためには小さい頃からの読書習慣と、わからない言葉にぶつかるとその場で調べるという習慣付けが大きく影響してくると私は考えています。

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