抽象的思考とは

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抽象的思考

私の通う塾でも中学生で数学の苦手な子供もたくさんいます。特に苦手なのが文章題。文章題を見ると問題も読まずに「無理です」って白旗を揚げる子供も少なくありません。(^^;

このように文章題を苦手とする子供たちを教えていると、その子供たちには共通するところがあります。それは何か?文章題を考えるにあたって問題内容を絵に描いてビジュアル化しようとしないこと、絵や図に描かずに頭の中でだけで解決しようとするところです。

抽象的思考とは?

先日NHK、Eテレのエデュカチオという番組で興味深い話をしていました。それは目の前にないものを頭の中に思い描く抽象的思考に関してです。

多くの大人は問題を出されると、言葉の意味することを頭の中でイメージして考えていくようにしますが、この抽象的思考が十分育っていない子供たちにとってはイメージが湧いてこないため、どうしたらいいのか尋ねると、ただ闇雲に足したり引いたり、掛けたり割ったりしてしまいます。

そしてこの抽象的思考は、小学校1年生からおはじきなどを使って訓練してはいくのですが、学年が上がるにつれ次第に深く求められるようになっていきます。そして、学習内容も徐々に難しくなってくると、小学校4年生あたりでつまずく子供たちが一番多く出てくるようになるため、算数の学習においてはこのことが10歳の壁といわれているそうです。

実際エディユカチオの番組では学年ごとの数学嫌いということで数字を示していましたが、3年生で数学嫌いの子供が16%しかいなかったものが、4、5、6年生になるとそれぞれ40%、47%、57%と跳ね上がっていく様子がグラフで示されていました。

ビジュアル化することの大切さ

算数や数学の問題を解くにあたっては、小学生に限らず、中学生でも高校生でも、絵を描いて問題をビジュアル化して解こうとする姿勢は難題を解いていくための基本ですし、きちんとポイントを押さえた絵が描ければその問題は半分解けたも同然です。

私も塾の子供たちを指導するにあたってはたくさんの絵を描きますし、子供達にも描かせるようにしています。つまり文字を絵にするテクニックを養い、抽象的思考を身に着けることが算数や数学の苦手意識を無くす一番の方法だと考え指導しています。

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